
石川九楊講演会
石川先生にカタカナと文化とその心について、どのようにしてカタカナ語が生まれ、それが使われてきたか語っていただきました。そして、カタカナの使い方によってはいろんな解釈が生まれ、それを多用することによって従来の日本語が意味することから離脱してしまうということ。また、中国は漢字だけで外来語を表現するのに対しカタカナ表記にはそれなりの利便性があり、それが一人歩きをして、日本語を劣化させているという内容でした。卑近な例としてハローワークというカタカナが職業安定所に取って代わったということ。つまり、そのことで、派遣やパートが増え、リストラは解雇の意味にすり替えられ、早い話、カタカナ語は役所の目くらましという説でした。大変面白いと思いました。